vol.22 : 回る地球を3DCGで作る – その1


今回から、3DCGを使用した動画素材の作成を行います。
動画の構成をもう一度御覧ください。この中でA,C,Eのパートはいずれも宇宙になっています。ラフはこれです。


18_1_C.jpg
要素としては、宇宙、地球、地球の周りを人工衛星のようなものが回っていて通信してるような何か、曲タイトルです。このうち曲タイトルは最後に入れるので良いとして、あとの部分を3DCGで制作することにしました。

なぜ3DCGなのか

なぜ3DCGでやるのかというと、地球を回したかったからです。2Dでやる場合、レコードの回転のように絵を回転させるだけなら絵素材とムービーソフトで簡単にできるのですが、地軸で回転している地球を表現するには2Dアニメーションだとものすごい分量の原画を描かなければなりません。なので、わざわざ3DCGでやっているのではなく、手抜きするために3DCGを使っている、ということになります。
ということで、最終的には3DCGっぽいリアルさを目指すというよりは、手描きっぽいテイストに仕上げる方向で検討していきます。

Blenderについて

で、この3DCGの制作にはBlenderを使います。
22_blender_s.jpg
僕はかなり古くからBlenderを使用しており、日本のユーザとしては古参の部類に入ると思います(ただし制作作品数はあまりないですし、最も使ったバージョンが2.2とかなり古いため最新バージョンについてはあまり詳しくありません)。ここでまずはBlenderについて紹介したいと思います。
3DCGソフトについては、MikuMikuDanceが流行ったあたりから日本がガラパゴス化してちょっと不思議な状況になっていますが、基本的にはモデリングソフト、モーションソフト、レンダラーなどの機能を特化したソフトと、それらを含め3DCGに関する全プロセスを網羅した統合ソフトがあります。モデリングソフトにはMetasequoiaや六角大王、モーションソフトにはMikuMikuDanceやPoserなどがあり、統合ソフトにはMaya、3DS Max、LightWave、Cinema4D、Shadeなどがあります。Blenderはこの後者の「統合ソフト」となります。
Blenderの最大の特徴はなんといってもオープンソースであることです。フリー(無料)であることに加え、ソースコードが公開されているためユーザが独自に拡張することができます。Blenderの機能に関しては10万~20万クラスの統合ソフト(LightWave、CINEMA4Dなど)と同等、10万円以下のソフト(Shade、Carraraなど)よりは上だと考えて良いと思います。
なので、これから個人で統合3DCGソフトを何か使おうと思っている方は、50万クラスのMayaや3DS Maxを購入する場合をのぞいて、Blenderを第一選択しにして問題ないと思います。僕自身は以前はShade(当時6万くらいのバージョン)をバージョンアップしながら使っていましたが、Blenderの登場で迷いなく乗り換えました。なお、Blenderでの作品制作でクオリティに不安がある方は以下の動画を御覧ください。海外ではCMなど商用作品の制作にも使われています。
2011 Demoreel

2012 Demoreel

2014 Demoreel

Big Buck Bunny

では、次回は、Blenderを使ってのムービー制作に入ります。

現在の進行状況

作詞:100%
作曲:90%
編曲:80%
動画:17%

(2017/05/12追記)

完成動画はこちらになります!


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