月別アーカイブ: 2010年9月

「現代コード進行ったー」をやってみた


ツイッターIDを入れるとおすすめコード進行を提示してくれるサービス、「現代コード進行ったー」というのを知って、さっそくコードを作ってみました。

今日のコード進行は、 |D♭/E♭ |F/A♭ |G♭m7 |Csus4 A7 :|です

さすが「現代」コード進行というだけあってアバンギャルドな進行になっております。
分数コードの部分はベースの指示(onコード)なのか、2コードを重ねるUST(アッパー・ストラクチャー・トライアド)なのかよくわからなかったので、俺の趣味で勝手にUSTにしました。
※しかし他の人のコード進行を見てみても分母にm(マイナー)が出てくることがないし、テンション指定が出てくることがあるらしい、ということから考えて、この「現代コード進行ったー」の作者の意図としてはベースの指定なのだろうと思われます。
まずは指定のコードを打ち込んで、適当にリズムパートを入れてみました。DAWにはSONAR8.5を使用しています。
[♪]20100909_1.mp3
うーむ、リズム入れたら音楽っぽくはなりますが…、これはなかなか手強そうです。
テクノとかエレクトロニカのような方向で作ってしまえばコード進行なんてどうにでもなるのですが、そっちに逃げるのは今回はナシにしようということで、ポップなメロディを入れてみることに挑戦してみました。
まずはこのコードをいろんな方向から解析します。
指示されているコードはこれ。

|D♭/E♭ |F/A♭ |G♭m7 |Csus4 A7 :|

USTという解釈でやることにしたので分子はテンションです。テンションを省くとこうなります。

|E♭ |A♭ |G♭m7 |Csus4 A7 :|

キーはE♭。前半2小節はI→IVのわかりやすい進行ですね。後半はIII♭m7→VIsus4→V♭7となんだかよくわかりません。試しに分子の方だけの進行を考えてみました

|D♭ |F |G♭m7 |Csus4 A7 :|

キーはD♭。I→III→IVm7→VIIsus4→IV♭7となりこちらは全体的によくわからない進行になってしまいます。というわけでやはりキーはE♭でI→IVで始まるという解釈が一番やりやすそうです。
で、後半の進行も何か理屈をあれこれ考えてみたのですが、正直うまくいきませんでした。とにかく前半2小節があまりにも普通の進行であることに頼り、後半2小節はフィーリングで行くことにしました。ちなみにキーがE♭という解釈だとテンションや後半の謎進行中にブルーノートを押さえてくれるんですね。これがかなり救いかもしれません。
ループを繰り返し再生しながらキーボードでメロを考えてみたり、コードをシンプル化してギターで弾いてみたりしてあれこれ試行錯誤。ギターで弾いてみたコードはこれ

|E♭ |A♭ |A |C A7 :|

G♭m7を転回してA6とし、sus4はあえて3度に戻してみました。このコードは非常にわかりやすいので頭をスッキリさせることができました。結果的にできたのはこれです。
[♪]20100909_2.mp3
どうでしょう?ヘンテコなコード進行のわりにはがんばってポップな感じにしたつもりです。まあ俺程度ではこれが限界ですね。
では余計な情報ですがどんな音源使ってるかというと
ドラム:SessionDrummer3
ベース:D-Pro
パーカス:サンプリング素材
ギター:サンプリング素材。メジャーコードのサンプルをシフトしてE♭→A♭→A→C→Aで鳴らしてます。
ピアノ:TruePianos
ストリングス:D-Pro
オルガン:D-Pro
パンフルート:TTS-1
ボーカル:巡音ルカ(TTS-1とのユニゾン)
以上です。現在は次の進行(これ日替わりなんですねw)に取り組んでいます。
ご質問などあればコメントかTwitterで。