vol.17 : コンテを書く


今回はコンテについて解説します。

コンテというのは何なのか

PVを作ったことがない人にとって、「コンテ切り」というのは一番何のことかわかりにくいプロセスなのではないでしょうか? というのもコンテは制作過程で作られるものの作品そのものには含まれていないからです。


コンテというのは映像作品の設計図のようなものです。コンティニューの略で、コンテ(木炭クレヨンみたいなやつ)で書くわけではありません。普通に鉛筆やボールペン、お絵かきソフトなどで書きます。
コンテには字コンテと絵コンテがありますが、通常は絵コンテのことを指すことが多いようです。ですが、別に絵である必要はなく、映像全体の流れや演出がわかれば文字のみでも構いません。

コンテを書くための参考書

コンテは見る機会が少ないですし、初めてやる人はどうやって書いたらいいのかよくわからないかもしれません。僕は一時期映像の仕事をしていたことがあるので感覚的に理解していますが、そうでない人にとっては何らかのコンテを見てみるのが一番良い勉強になると思います。
…と言っても、入手可能なコンテはだいたいアニメ映画の絵コンテになるのではないでしょうか。ですがPV制作のために勉強する目的としては、実はアニメの絵コンテはおすすめしません。なぜかというと、市販されているアニメの絵コンテはたいてい演出家が作画監督を兼ねているような作品のもので、演出指示というよりは実質的に第一原画(レイアウト)になっているからです。絵としては見やすいですが、コンテの見本としてはあまり良いとは言えません。
それでも、一応参考程度にはなるでしょう。僕が持っているのはこれです。

なお、断っておきますが、僕はジブリファンでも宮崎駿ファンでもありません。入手容易性からこれを持っているだけです。なので、特段おすすめというわけでもありません。
それよりも「絵コンテとは何か、演出とは何か」について書かれた参考書としては、こちらをおすすめします。

僕が持っているのは改定前の版ですが、テキストとしては改訂版の方が評判が良いようです。

コンテ書いてみた

たまに勘違いしている人がいますが、コンテは映像用の絵の下書きではありません。どういう映像を作るのか、どういう作業が必要なのかを他の人とシェアするための設計図です。今回はほぼ自分一人で作業を行う予定なので、作詞のみゆきちさんにイメージを伝えるくらいで十分です。
今回は一枚絵をスクロールするイメージだったので、絵コンテも一枚で書きました(クリックで拡大)。

基本的には以下のようなものです。
・ボカロのキャラの日常生活風景が一枚絵になっている。
・下から上の方にスクロールしていく。
・左下から歌詞が字幕で出る。
・最後のコーラス部分ではコーラスしているボカロが太陽に向かって(朝日?夕日?)いる。
・ラストはコーラスに参加していただいた楽師と使用ボカロの一覧をロールする。
・最後は壮大に地球から宇宙にパンする。
これを作詞のみゆきちさんに見せてOKをもらい、さらにコーラスに参加していただいている楽師さんにも見せて意見をもらいます。概ね曲から受けるイメージどおりだという評判だったためこれで行くことにしました。
ただし、ここから肉付けをしていく(たとえばタイトルはどう出すのかなど)過程で、一枚絵のスクロールでは物足りなくなってきたため、ストーリーはこれを生かしつつ、画面構成などは柔軟に変更していく、という方針で作業をすすめました。(最終的には上のコンテからはかなり違ったものができつつあります)

今後の作業

ボカロ曲のPVの場合、曲の尺が決まっているため、実際に動画にしてプロトタイプを作成するのが一番早いです。
特に一枚絵の縦スクロールなどの場合、どのくらいの大きさの絵をどのくらいの速度でスクロールさせるのか、などのテストを行わないと実際の絵が描けません。今回は絵も自分で描くことを想定しているので行き当たりばったりでもなんとかなるのですが、絵師さんに発注する場合にはそうはいきません。コンテが上がったらプロトタイプのデモ動画を作ることをおすすめします。
次回はこのデモ動画(のスクリーンショット)をお見せします。

現在の進行状況

作詞:100%
作曲:90%
編曲:80%
動画:5%

(2017/05/12追記)

完成動画はこちらになります!


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