vol.28 : 手描きアニメーションをどうやって作るというのか?君は!


さて、今回から新展開で、手描きアニメーションをやります。

手描きアニメーションって何?

手描きアニメーションというのはCGで作ったアニメではなく、文字通り一枚一枚を手描きしたアニメーションのことです。以下ザックリいろんなアニメについて解説します。

CGアニメーション

CGの定義も最近はややこしいのですが、ここでいうCGというのは3DCGのことです。MayaやLightWaveなどを使って作ります。有名所ではシュレックとか、モンスターズ・インクとか、FinalFantasyのムービーパートとか、そういうやつです。まさにこの連載でも前々回までBlenderによる回る地球の3DCGアニメーションをやっていましたが、それもです。最近はトゥーンシェーディングなどの技術で手描きアニメっぽく仕上げることもできるようになりました。「てさぐれ!部活もの」など。

トゥイーンアニメーション

これはCGアニメーションの2D版のようなものです。ベクターで作られたシンボルをモーフィングさせたりしながらアニメーションさせるものです。Flashなどで作ります。日本ではアニメ作品というよりは、スマホやPCのブラウザゲームなどで使われています。一枚絵だけどちょっと動く、というアニメーションはだいたいこれでしょう。鷹の爪団なんかもこれです。

手描きアニメーション

今日の本題です。何のことはありません。いわゆるジャパニメーションはほとんど全部これ、手描きアニメーションです。商用作品は、昔はセルをフィルムに撮影して作られていましたが最近はほとんどの工程がデジタルになっています。技術的には単なるパラパラ漫画ですので、何も難しくありません。単に画力と根気がいるだけです。ソフトがなくても紙と鉛筆とデジカメ、でも作れます。

手描きアニメの製作工程

僕は実際のアニメスタジオで働いたことはないので、本格的なプロセスについてはよく知りません。ここではボカロPV程度の小品を作る上での工程ということで解説します。

コンテ

この連載では何度も出てきているので割愛します。

レイアウト

コンテを大きくきれいに描き直し、最終イメージがわかるようにする作業です。原画の元なのでラフではなく完全なものにする必要があります。個人製作では共有する相手もいないので、レイアウトは頭の中だけに置いといていきなり原画を描く、というのでもいいのではないかと思います。

原画

レイアウトの中から前景部分(人物などの動く物体)を抜き出して本番絵として描く作業です。レイアウトは1カット1枚程度しかありませんが、これを実際に動く軌跡に合わせてキーになる絵としてひたすら描いていきます。例えば人物が振り向くシーンでは、振り向く前と振り向いた後を描きます。複数の人物やオブジェクトがある場合は別々の原画として描きますし、1つの人物でもよく動くところとあまり動かないところを分けて書く場合もあります。原画の出来が完成作品のクオリティに最も影響されます。

動画

原画と原画の間を埋めていく作業です。例えば人物が振り向くシーンでは振り向いている途中を何枚もひたすら描きます。原画が「止め絵の良さ」を決めるものだとすると、動画は「動きの良さ」を決めるものです。

彩色

動画に色を付ける作業です。基本的には動画は塗り絵の線のようにきれいに閉じているのでその間を塗っていくだけの簡単な(?)仕事です。ただ枚数が半端無く多いので軽く死ねます。

背景

レイアウトの中にあるもので動画にしなかった部分を一枚絵として描く作業です。通常は一番奥に1枚だけです。が、凝ったレイアウトだと手前にかぶっている物体がある場合もあります。

コンポジット

いくつもの動画と背景を合成してレイアウトと同じ状態の絵(が動いている状態)に合成する作業です。光などのエフェクトなどもここでかけます。基本的にはここで手描きアニメーション素材1カット分が完成します。

カット編集

コンポジットでできたアニメーション素材をつないで作品にする作業です。一般的な動画編集と同じです。
…と文章だけで描いてもイマイチわかりませんよね(笑)。時間があったら簡単に描いたやつを後で載せるかもしれません。
いずれにしても次々回から実際の作業をお見せしますので、もうしばらくお待ちください。

今後の予定

次回は手描きアニメーション作成で使用するソフトについて解説します。

現在の進行状況

作詞:100%
作曲:90%
編曲:80%
動画:21%

(2017/05/12追記)

完成動画はこちらになります!


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